会長挨拶
令和5年4月より、テラメカニックス研究会第15期会長として2期目を務めております。昨年4月は継続ということでしたので、挨拶を省略してしまいましたが、過去の会誌テラメカニックスを見ますと継続された歴代会長は期の始めには挨拶をきちんと書かれておりました。1年遅れですが、会誌にてご挨拶させていただくことにしました。残す任期は2年ですが、引き続きテラメカニックス研究会のために尽力いたしますので、なにとぞ、ご鞭撻のほど、よろしくお願いいたします。
1期目を振り返りますと、会長就任時は新型コロナが始まった年と重なり、テラメカニックス研究会は初のオンラインでの開催となりました。長引く新型コロナの影響でオンライン開催は2年続きましたが、3年目に岡山理科大の衣笠先生にご協力いただき、対面での研究会が実施できました。当研究会で力を入れている参加者相互の親睦(研究の議論)を深める懇親会は、感染対策が求められるなか、距離をとっての実施となり、参加の皆さんが楽しみにされていたビンゴ大会は控えることとなりました。
会長職2期目に入り、昨年5月から、やっとコロナが明けてマスクを外せるようになりました。(私自身は、この時期、花粉症対策のためにマスクが必要ですが。)昨年は、高橋先生からのご紹介で、鴨志田先生にご協力をいただき岩手大学にて研究会を実施いたしました。鴨志田先生には「液化天然ガスの岩盤内貯蔵 」について基調講演をいただきました。また、高橋先生は大学勤務最後の年ということで、特別講演「テラメカニックス研究回想」をお願いし、これまでの研究会にまつわる思い出とテラメカ研究を目指す若い研究者への期待をお話いただきました。ISTVS国際会議を含めて過去の研究会の写真とともに思い出を語っていただき、私自身も懐かしい記憶がよみがえりました。講演会後の懇親会では久々にビンゴ大会が復活、うちの研究室の学生が大いに盛り上げてくれました。
最近のテラメカニックス研究会では、非線形型問題として扱いの難しい土や砂の特性の推定にAI技術を活用する試みなど、これまでと異なる新しい方向での研究発表が見られます。また、惑星探査や災害など不整地での応用ができるロボット車両やこれまでの概念にとらわれない推進装置のアイデアなど、発展が大いに期待される研究が多々あります。若い研究者の方々の活躍もあり、これら研究の数々がテラメカニックス研究を牽引していく大きな力となっていることを頼もしく感じています。
今年は、横浜みなとみらいにてISTVS国際会議2024を開催いたします。会期は10月28日から31日です。発表の申し込みは既に終わっていますが、77件の研究が発表される予定です。ISTVS(International Society for Terrain-Vehicle Systems: 国際地盤車両系学会)は、テラメカニックス研究会の国際版です。まだ会員でない方は、この機会に是非とも会員になっていただくとともに、発表の予定が無い方にも国際会議に参加して、最新の研究動向に触れていただければと思います。海外の研究者と交流できる良い機会でもあります。現在、テラメカニックス研究会幹事を中心に国際会議の準備を進めているところです。6月から参加登録を開始しています。たくさんの方々の参加をお待ちしています。ISTVS2024の情報は逐次更新しておりますので、詳細はWebページにてご確認ください。https://2024.istvs.org/
今年度のテラメカニックス研究会は、国際会議からひと月ほど空けた遅めの開催となり、12月5日、6日に実施いたします。開催場所は瀬戸内海東部の島、淡路島です。淡路島は古事記にでてくる日本はじまりの島、イザナギとイザナミが国を生んだ最初の地が淡路島です。平成26年に隠岐島、平成28年に佐渡島で研究会を行ないましたが、淡路島はこれらの島々よりも先にできた島とされています。古事記によれば、大倭豊秋津島(おおやまとあきつしま)である本州は佐渡島のあとに生まれています。日本はじまりの島で行うテラメカニックス研究会の詳細は会告をご覧ください。皆様の多くの参加をお待ちしております。
2期目も引き続き、事務局の江藤講師とともに頑張っておりますので、よろしくお願いいたします。
テラメカニックス研究会会長 山川淳也